「甚平を手作りしてみたいけれど、どこから始めればいいのかわからない…」このようなお悩みはありませんか?甚平作りは直線縫いが多く、意外と簡単。初心者にも挑戦できます。
本記事では、甚平の作り方の概要を段階的に解説します。必要な材料や道具の選び方から、型紙なしで作る方法、サイズ変更のコツまで幅広くお伝えしています。
さらに、甚平の歴史や現代の着こなし方についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
甚平作りに必要な材料と道具

甚平を作り始める前に、必要な材料や道具を準備しましょう。布選びは手作りの楽しみの一つですよね。甚平にピッタリな布の選び方や、甚平を作るために必要な道具について解説します。
甚平に向いている布と必要な量

甚平は夏に着用する衣類ですから、向いているのは軽くて柔らかい布です。通気性がよく汗を吸うコットンやリネンが向いています。また、リップルやサッカーと呼ばれるポコポコとした織り方の生地は通気性がよく、甚平作りにもおすすめです。
大人用の甚平なら、浴衣にも使われる伝統的な和風柄や、夏らしい大胆な花柄がおすすめ。夏は、薄い色も涼しげでよいかもしれません。ただし、薄い色や淡い色は、下着が透けてしまう恐れがあるので注意してください。
子ども用の甚平は伝統的な和柄の他にも、明るい色の水玉やチェックなどポップな柄を使ってもかわいらしく仕上がります。親子でお揃いの甚平を作るのも楽しいですね。
必要な布の量は、作り方にもよりますが大人2.5〜3m、子ども1.5〜2mが目安です。初心者は多めに見積もって布を用意しておくと安心でしょう。親子でお揃いの布を使う場合は、それぞれの分量を合計して準備してください。
甚平作りに必要な道具

布の用意ができたら、甚平作りに必要な道具を揃えましょう。甚平は下記の材料や道具を使って作ります。
- 糸:布の色に合わせる
- ゴム:ズボンのウエスト用
- まち針:クリップでも代用OK
- 定規
- ハサミ
- アイロン
- チャコペン
- ミシン
初心者向け!甚平の作り方

甚平は上着とズボンの2つのパーツに分かれているため、制作の工程は少し多くなります。しかし、ほとんど直線縫いですから初心者にもおすすめ。工程順に丁寧に進めれば、どなたにも作れますよ。
甚平は型紙を使って作る方法もありますが、今回は型紙なしの作り方を紹介します。胸囲やウエストを測って、自分サイズの甚平を作りましょう。
型紙なしで作る方法
甚平は上着とズボンに分けて作ります。作り方の手順は、下記のとおりです。- 上着の裁断
- ズボンの裁断
- 上着を縫う
- ズボンを縫う
- 上着とズボンの仕上げ
工程 | ポイント |
裁断 |
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縫製 |
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仕上 |
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上着は法被の作り方が参考になりますよ。「キッズ法被」の動画をチェックしてみてくださいね。※動画をご覧いただくには無料の会員登録が必要です。
甚平だけではなく、型紙なしで作れるファッションアイテムをお探しなら、こちらの記事がおすすめです。【型紙なしレシピでとっても簡単!】 ファッションアイテムでおしゃれを楽しもう
赤ちゃん用甚平の作り方

赤ちゃん用の甚平を作る手順は、大人用と同じです。赤ちゃん用ですから、甚平の素材や安全性にはより配慮したいですね。
赤ちゃん用の甚平の素材は、肌に優しく汗をよく吸収する綿ガーゼが適しています。着替えさせるのが楽で、安全性にも気を配るなら紐ではなくスナップボタンやマジックテープを使用するのもいいでしょう。内側の縫い目はなるべくフラットに仕上げ、赤ちゃんの肌にあたっても違和感がないようにするのがおすすめです。
赤ちゃん用の衣類を手作りする前には、布の水通しをするのがおすすめ。水通しのやり方は「赤ちゃんを迎えるために!水通しのやり方・保管方法・注意点を解説」の記事をぜひ参考にしてくださいね。
サイズ変更の方法
甚平は、サイズ変更が可能です。例えば、子ども用甚平は、お子さんの成長に合わせて袖や裾を調整できますよ。子どもの成長は個人差がありますから、袖や裾の長さで自分に合ったサイズに調整できるのはうれしいですね。甚平の袖は「肩上げ」という方法で調節できます。「肩上げ」は一度短くした袖を、ほどいて長くすることも可能です。上着の丈は「腰上げ」で調節が可能です。ズボンの丈は、裾上げで調節してください。
ズボンの裾上げは「ズボンを裾上げする4つの簡単なテクニックと長さを決めるポイント」の記事を参考にしてください。
そもそも甚平とは?由来や着こなし方を紹介

「甚平」は人の名前のような、少し変わった名称ですよね。「甚平」の語源は「陣羽織」からきているという説があります。日本の伝統的な夏の衣類として古くから親しまれてきました。風通しがよく涼しげなのが、甚平の特徴です。甚平は着物や浴衣のような着付けが不要なため、お子さまから大人まで幅広い年代が気軽に着用できます。
昔は、男性や子どもの衣類とされていましたが、現代では女性も着用します。ルームウェアとしてだけではなく、お祭りや花火大会、夕涼みなど外出着にしてもOKですよ。女性は、インナーとしてTシャツやタンクトップを着用するのがおすすめです。
甚平を着るなら、和の雰囲気を大切にしたいですね。足元は素足に下駄やサンダル。扇子や団扇、巾着袋など和の小物を合わせて、日本の夏を楽しみましょう。
甚平の作り方を覚えて楽しもう!

お祭りや夕涼みに甚平は涼しくて大活躍します。赤ちゃんから大人まで自分のサイズに合わせて手作りしてみませんか。甚平は直線縫いが主体のため、初心者でも挑戦しやすいのがメリットです。親子でお揃いの布で、甚平を手作りするのも楽しいですね。
夏だけではなく、残暑厳しい秋や学校のイベントでも着用できるでしょう。甚平の作り方を覚えて、ぜひ楽しんでくださいね。
Q&A
Q.甚平の作り方が知りたいです
A.甚平は上着とズボンに分けて作ります。少し工程は多いですが、直線縫いが主体のため初心者にもおすすめです。
Q.甚平を作るのに適している布はありますか。
A.薄くて柔らかい布が向いています。汗をよく吸収する、コットンやリネンがおすすめです。リップルやサッカーなどポコポコした織り方の布も適します。