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ズ ボ ンを裾上げする4つの簡単なテクニックと長さを決めるポイント

制服の裾上げはプロに頼む以外にも道はある

お 子さまの制服やネット通販で買ったズボンなど「簡単に裾上げができたらいいのに」と思った経験はありませんか?裾上げは、実は自宅でも簡単にできるんですよ。
今回の記事では、裾上げをするテクニックや注意点を紹介します。お下がりでもらった服や、職場で使う作業着のズボンも簡単に裾上げできますよ。裾上げで重要な長さを決める際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

裾上げの長さを決める3つのポイント

裾上げは合わせる靴を考慮するのも大事なポイント

どのくらい裾上げをするか決める際、大切なポイントが3つあります。
  • ウエストの位置に合わせて調整する
  • 裾をカットするかどうか決める
  • ズボンの太さや生地の種類ごとの注意点
それぞれのポイントを確認していきましょう。

1 .ウエストの位置に合わせて調整する

裾上げは必ず実際にズボンを履いて、男性は腰、女性はおへその位置でウエストが合っているか確認しましょう。
裾の長さの目安は、基本的に床から2~3㎝かつ「かかと」付近です。ズボンの種類や仕上げたいイメージに合わせて、細かく調整してください。
スーツと合わせるズボンや、ヒールを履く女性の場合、靴も履いて長さやバランスを確認しましょう。

2 .裾をカットするかどうか決める

折り返した部分が長い時には、いらない部分をカットするとすっきりします。しかし、成長に合わせて調整したいズボンや制服など、あとから長さを戻したい場合は、カットしないで仕上げしましょう。
ズボンのシルエットによっては、裾を折るとたるんだり、裾が重くなったりします。その場合、一度折った裾をもう半分に折って調整してください。折り返した部分が長かったり、引っかかったりしそうな時は、数カ所縫い付けておくとすっきりします。
なお、いらない部分をカットする場合は、縫い代の長さを残しておくのを忘れないようにしましょう。

3 .ズ ボンの太さや生地の種類ごとの注意点

ズボンの種類や太さによって、最適な裾の長さが変わります。太めのシルエットなら、長めの方がバランスが良く、スキニーパンツのような細身のシルエットであれば、短めにするとすっきり見えます。ズボンを履く方の体型によっても見え方が変わるので、実際に履いてイメージを確認しましょう。
生地やズボンの種類にも配慮する必要があります。例えば、デニム生地は洗濯すると縮むため、洗ってから長さを決めましょう。作業着など、コットンとポリエステルの混合生地の場合も、コットンの割合が多いと生地が縮む可能性があります。
スーツの場合、シングルかダブルかによって印象が異なります。シングルはフォーマルにも対応でき、ダブルはカジュアルな印象です。なお、ダブルは裾を折り返すため、折り返し幅を含めて長さを決めましょう。

簡単にズボンを裾上げする4つのテクニック

裾上げと言えば手縫いの針と糸や裾上げテープが代表例で、ご自宅に用意されている方も多いのではないでしょうか

ここでは、ズボンの裾上げをするテクニックを4つ紹介します。
  • 手縫い
  • ミシン
  • 裾上げテープ
  • 手芸用ボンド
裾上げを解く予定があるか、縫い目が見えても問題ないかなど、条件に合わせて方法を選びましょう。
長さを決めたらクリップなどで留めて、アイロンをかけて折り目をつけておくと作業がしやすくなりますよ。

1 .手縫い|成長に合わせて調整可能

手縫いは裾をカットしなければズボンの長さを戻せるため、お子さまのズボンや制服の長さを調整したい場合に向いています。
主な縫い方は「流しまつり」「千鳥がけ」などです。縫い目が目立たない「流しまつり」は、制服の裾上げにおすすめです。糸が解きやすく、調整しやすいメリットもあります。
用意する物
  • 縫い針
  • 糸(生地に近い色のもの)
  • 糸きりばさみ
  • まち針、もしくはクリップ
流れ
(流しまつり縫いの場合)
  • 裾を三つに折り、折った部分の裏側から針を出す
  • 針で折り目のすぐ上の部分(ズボン本体部分)を1mmほどすくう
  • 折った部分の裏側から針を出す
  • 同じように折り目のすぐ上の部分をすくい、裏側から針を出して縫い進める

縫い目を目立たせたくないときは、針でズボン本体の生地をすくう際、できるだけ小さくすくいましょう。また、1本の糸で片方の裾を縫えるように、余裕をもたせて準備しましょう。縫う間隔が広くなると耐久性が落ちるため、注意してください。

2. ミ シン|ほつれず頑丈で縫い目が美しい

ミシンの場合、主な縫い方は「たたき縫い」「まつり縫い」の2種類です。
作業着や制服を丈夫に仕上げたい場合には耐久性の高い「たたき縫い」がおすすめですが、できるだけ縫い目をわからなくしたいときは「まつり縫い」が向いています。
ミシンでできる「まつり縫い」は、以下でも確認できます。

▼【動画で解説】ミシンで裾上げする方法 表に響かないすそ上げ(画像をクリック)
裾上げの方法


用意する物
  • ミシン
  • ミシン糸(生地に近い色のもの)
  • まつり縫い用の押え
  • 糸きりばさみ
  • まち針、もしくはクリップ
流れ
(まつり縫いの場合)
  • ミシンの押えを、まつり縫い用のものにする
  • まつり縫い模様を選び、生地に厚みが出る側面から縫い始める

生地を強く引っ張ると縫い代が足りずうまく縫えなくなったり、縫い目が表に出たりします。スピードが速いとミシンの針が折れる場合もあるため、ゆっくり縫うのがおすすめです。

3 .裾上げテープ|裁縫に自信がない方でも安心

裾上げテープは、ズボンの裾をアイロンで接着できるテープです。自宅に裁縫道具やミシンがない方、裁縫に慣れていない方におすすめの方法です。
「片面接着」「両面接着」の2種類があります。「片面接着」はテープが見えている状態で仕上がりますが、耐久性の高さが魅力です。「両面接着」はテープが折り目の内側に入るため、目立たず仕上げられるのが魅力です。
ただし、アイロンが使えない生地には使用できず、薄い生地は裾上げテープが透けるため向いていません。
用意する物
  • 裾上げテープ
  • アイロン
  • ハサミ
流れ
  • パンツの裾を好きな長さに折る
  • 裾上げテープを一周させ長さを決める
  • 2~3cm余裕をもってテープを切る
  • 水で濡らして軽く絞る
  • 接着面を下にして、折り目に置く
  • ズボンの内股の中心から接着する
  • 当て布を当てて10~15秒強くアイロンを押しあてる
  • 一周したら余ったテープを切り、端にアイロンを強く押しあてる

裾上げテープはアイロンをかけると縮むため、長めにカットすると安心です。アイロンは滑らせず、上から押し当てると生地のヨレを防げます。

4 .手芸用ボンド|アイロンも使わない手軽な方法

手芸用ボンドを使えば、アイロンも使わずに裾上げできます。ズボンの裾を折ってボンドを塗るだけです。手芸用ボンドは布に強く、洗濯に対応できるものもあります。素材に合っているか、洗濯が可能かどうか確認してボンドを選びましょう。
用意する物
  • 手芸用ボンド
  • まち針、もしくはクリップ
流れ
  • 生地の内側に手芸用ボンドを塗る
  • ヘラなどで伸ばして、接着する

ボンドを塗ったあとは、生地がズレないようクリップなどで留めておくと安心です。

裾 上げを失敗しないための注意点

裾上げにはミシンをフリーアームにするのが欠かせない

デニムなど厚い生地は、ミシンによってはパワー不足になる場合があります。厚手の生地に対応できるミシンか確認しましょう。デニム用の針に替えてゆっくり進めると、エラーが起きにくく、針が折れにくくなります。

また、高級な生地や薄手の生地、特殊加工が施されているものは難易度が高いため、リフォームのプロに任せた方が安心です。

裾の幅が違うズボンの裾上げは難しいものです。下記では、裾の幅が違うズボンの裾上げの方法をわかりやすく紹介しています。

▼【動画で解説】すそ幅が違う場合のすそ上げ方法(画像をクリック)
裾幅が違う場合の裾上げ


簡 単なズボンの裾上げができると応用が利く!

裾上げが家で出来ると節約にもなる

簡単な裾上げのテクニックを身につければ、大きめズボンを買ってもお子さまの成長に合わせて調整できます。また、支給された作業着や制服、ネットで買った既製品の丈が合わなかったときも、自分にぴったりのサイズにできるでしょう。

基本を身につければ、裾が解けたズボンを手直ししたり、スカートなどの裾上げをしたりと応用が利きます。まずは裾をカットしない方法でチャレンジしてはいかがでしょうか。

Q&A

Q.裾上げの長さを決めるポイントは何ですか?
A.ウエストの位置を合わせること、裾をカットするかどうか決めること、ズボンの太さや生地の種類に配慮することです。

Q.裾をカットせずに裾上げする場合、向いている方法は何ですか?
A.手縫いがおすすめです。特に「流しまつり」は縫い目が目立たず糸も解きやすいため、調整しやすい縫い方です。

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