キルティングバッグを自分で作ってみたいけれど、「初心者でもできるの?」と不安に感じていませんか?キルティング生地は軽くて丈夫、洗える素材ですから、おしゃれで実用的なバッグ作りに最適です。
本記事では、大人も使いたくなるキルティングバッグの簡単な作り方や、縫う際のポイントを解説します。自分だけのキルティングバッグ作りに挑戦し、普段使いにも活躍するバッグを手に入れましょう。
目次
キルティングバッグの作り方を初心者向けに解説

キルティングバッグは、ソーイング初心者にも作りやすくおすすめのアイテムです。キルティングバッグの材料や作り方を紹介します。
また、キルティングは厚みがある布のため、縫う際のポイントを知っておくとスムーズです。キルティングバッグを縫うコツも併せてお伝えします。
キルティングとは
キルティング(quilting)とは、2枚の布の間に綿や羽毛などの芯を挟み、縫い合わせる技術、またはそのようにして作られた生地のこと。模様縫いなど、ミシンの縫い目によってさまざまな模様が加えられることから、防寒や耐久性だけでなく、デザイン性の高さもキルティングの魅力として知られるようになりました。
キルティングバッグを作る前に知っておきたいポイント
キルティング生地でバッグを作ると、以下のようなメリットがあります。- クッション性がある
- 軽くて丈夫
- すぐれた保温性
- 裏地をつけなくてもしっかりする
- 洗濯できる
バッグを手作りするなら、気に入った生地で作りたいですよね。イメージに合うキルティング生地が見つからない場合の対処法は、記事の後半でお伝えします。
キルティングバッグの材料と作り方

市販のキルティング素材を使った基本的な裏無しバッグを作るのに必要な道具と材料をお伝えします。
♦キルティングバッグ作りに必要な道具
- ミシン
- 裁断ハサミ
- 目打ち
- ミシン糸
- アイロン
- チャコペン
- 定規
- まち針またはクリップ
♦キルティングバッグの材料
- キルティング生地
- 持ち手用のテープひも
- ポケット用の生地(ポケットを付ける場合)
♦キルティングバッグ(裏生地)の作り方
- 生地の端を処理する
- ポケットを作り、縫いつける
- 袋口を縫う
- 本体を縫う
- 持ち手を本体に縫いつける
キルティング生地は、布端にほつれ止めの処理が必要です。「布端の始末 たち目かがり」の動画を参考にしてください。
初心者でも簡単!キルティングを縫うコツ

キルティング生地は表布と裏布の間に綿が入っているので、厚みがあります。
ソーイング初心者は厚みがある布を縫うポイントを確認しておきましょう。
ポイントは、以下の4つです。
- ミシンの押え圧を強くする
- 布に合った針や糸を使用する
- ミシンの縫い目を長めに設定する
- 縫い代が重なると厚みが出るので、できるだけ割る
基本的に、厚い布を縫う際は、太い針と太い糸を選びましょう。針は数字が大きくなるほど太くなり、糸は数字が小さくなるほど太くなります。
ミシン針と、ミシン糸の選び方は「布地と糸と針の組み合わせについて(布と糸と針の適合表)」の記事を参考にしてくださいね。
厚い布を縫うコツは「厚手の布・段差のある場所を縫うコツ」の動画をチェックしてください。
大人向けに!おしゃれなアレンジ方法

キルティングバッグと聞いて「お子さんが持っているバッグ」という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
ここからは、大人も使いたくなるようなおしゃれなキルティングバッグを素材から作るアイデアを紹介します。
- キルトのデザイン
- 模様縫いでキルティング
- パッチワークキルト
キルトのデザイン
キルティングバッグを大人向けにするポイントは、生地選びとキルトステッチです。例えば、キルトラインは菱形の他に、ふんわりとしたスクエア型のキルティングデザイン、ぷくっとふくらんだ流行りのパフィーキルト。
細い幅のストライプ状のキルティングのヌビ。「ヌビ(누비)」という単語は韓国語で「キルト」という意味で、韓国の代表的な伝統手工芸です。
生地の色や素材、ステッチの幅や、キルティングのマス目の大きさを少し変えるだけで大人感が増します。
気に入った生地が見つからない場合、生地を自分でキルティング加工する方法があります。
キルト芯と裏地を使い、表布には流行りのプリント柄、北欧風やリバティ調の柄など、お好みの生地を使い、裏布にもこだわりの素材を使うとよりオリジナル感が出せます。
生地の色や素材以外にも、ステッチの幅や、キルティングのマス目の大きさを少し変えるだけで大人感が増します。
キルト芯の種類もソフト~ハードタイプ、様々な厚み、アイロン接着の糊付きタイプなど用途に合わせて各種有りますので、ミシンキルトに適したワタを選ぶようにしましょう。
模様縫いでキルティング
ストレートステッチ以外に模様縫いを使ってキルティングすると、シンプルな素材でも、ステッチが強調され素敵です。またミシン糸にグラデーションの糸を使うのもよりオリジナル感が出てオシャレですよ。
キルティング加工のやり方はキルトなど 一定の幅で縫う方法の動画を参考にしてくださいね。
さらに、キルティング生地を自分で作る際に、模様縫いでアレンジするのもオシャレですよ。

パッチワークキルト
キルト生地に仕立てる前に、表地にいろんな色柄の生地を取り入れて組み合わせる『パッチワーク』を施すと、より一層お好みのデザインを表現出来ます。ミシンで縫うパッチワークは丈夫ですっきりと仕上がります。
例えば、Jelly Roll(ジェリーロール)と呼ばれる、2.5インチ×44インチ(6.3cm×110cm)のカットクロスを使ったパッチワークキルト。
ジェリーロールは、一定の幅でストリング状にカットされている生地のため、布をカットする手間が省けて便利なだけでなく、色や柄など統一感のあるデザイン布で、手軽に素敵な作品に仕上ることができるので、パッチワークキルトにこれからチャレンジしてみたい方にもおすすめです。

パッチワークキルトは直線でつなぐだけ簡単パッチワークの動画を参考にしてくださいね。
パソコンが入るサイズのキルティングバッグ
お子さん向けのレッスンバッグを応用すれば、パソコンやタブレットがすっぽり入るパソコンバッグが作れます。キルティング生地は、クッション性があるのも特徴ですから、パソコンやタブレットのケースに適しています。
パソコンやタブレットの大きさを測って、バッグを作成してみてください。
余裕を持ったマチにすると、付属品やコードなども一緒に持ち歩けます。
お気に入りの生地を使って作ったバッグで、おしゃれにパソコンを持ち歩きたい方におすすめです。
カフェや図書館に行くとき、ご家族や男性へのプレゼントなどにいかがでしょうか?
キルティングバッグのお手入れと長持ちさせる方法

大切な手作りバッグなら、なるべく長く愛用したいですよね。キルティングバッグを長持ちさせるコツと、お手入れ方法をお伝えします。
キルティングは、縫い目にホコリや汚れがたまりやすい傾向があります。洋服用のブラシで定期的にブラッシングして、ホコリや汚れを払う習慣をつけましょう。汚れがついた場合は、シミになる前に早めに固く絞った布で拭きとるのがおすすめです。
全体的な汚れが気になる場合は、手洗してください。よくすすぎ、風通しのよい場所で陰干ししましょう。直射日光に当てると色が褪せてしまう恐れがあります。
キルティングは、中に綿が入っているので乾きにくい素材です。布の中までしっかり乾かすように心がけてください。
汚れ防止には、防水スプレーがおすすめです。バッグを使用する前にスプレーしておくと、水分や汚れをはじいてくれるでしょう。
使用しないときは、通気性のよい場所で保管してください。
自分だけのキルティングバッグを作ろう!

キルティングバッグはソーイング初心者でも、ミシンに慣れてコツを覚えれば簡単に作れます。キルティングバッグの特徴は軽さと耐久性。手作りなら収納力のある、大きめのバッグも思いのままです。普段使いできる、おしゃれで実用的なキルティングバッグを手作りしてみませんか。
生地の選び方次第で、子どもっぽさを抑えた大人向けのデザインにも仕上げられます。
世界に一つだけのキルティングバッグを持って、お出かけしましょう。
Q&A
Q.キルティングバッグを縫うコツはありますか?A.キルティングは厚みがある布ですから、ミシンの押え圧を強くして、針目を大きめにするのがおすすめです。
Q.大人っぽいキルティング生地が見つかりません
A.お好みの布をキルティングのように加工する方法があります。裏布とキルト芯を使って挑戦してみてください。
Q.キルティングは他にどんなアイテムや作品に応用できますか?
A.クッションカバー、タペストリー、フロアマットなどのインテリア、キッチンミトン、ティーコゼーやマット、ボトルカバーなどのキッチン用品ベビーキルトなどです。
キルト芯の代わりにフリースを使ってもいいですね。