「ソーイングに興味はあるし、作ってみたい小物もある。でも、初心者だからうまくできるか心配…」
初めての挑戦は、誰でも不安を感じますよね。
今回の記事では、ソーイング初心者の方に向けて基本的な情報や簡単なレシピを紹介します。興味がわいたら、ぜひ手芸専門店に足を運んでみましょう。好みの布をみつけたら、きっとソーイングに挑戦してみたくなりますよ。
目次
ソーイング初心者はここから始めよう

ソーイング初心者の方が何から始めたらいいか迷ったら、次の2つのポイントから始めてみましょう。
- 作りたいものを決める
- 材料と道具をそろえる
1.作りたいものを決める
まずは作りたいものを決めましょう。何を作るか決めないで道具をそろえようとするとあれもこれも必要に思えますが、作りたいものを決めてから道具をそろえると、無駄がありません。初心者向けのキットを利用したり、初心者向けの本を参考にしたりするのもおすすめです。自分が作りたいものを作りながら技術を身につけていく方が、意欲が続きますし効率も良いです。
2.材料と道具をそろえる
作ると決めたものに合わせて、材料と道具をそろえます。レシピや初心者向けの裁縫本などを参考にするとよいでしょう。不安な方は、裁縫セットを買うと最低限の道具がそろうので便利です。裁縫セットというと子ども向けのものを思い浮かべる方も多いですが、大人向けの商品もあるんですよ。好みのデザインのものや、インテリアにあうものを選ぶと、気分も盛り上がります。
ソーイングの基礎と応用では基本的な道具の使い方を紹介しています。こちらも併せてご覧下さい。
初心者が知っておきたいソーイングの流れ

作りたいものによって細かな点は異なりますが、ソーイングの基本的な流れは以下の通りです。
- 作りたいものを選ぶ
- 型紙があれば用意する
- 必要なものを準備する
- 各パーツを作る
- 縫い合わせて仕上げる
それぞれの流れを詳しく解説します。
1.作りたいものを選ぶ
ソーイング初心者の方は、何から作ればいいのか迷う方もいらっしゃいます。「洋服を作ってみたい」「子どもが入園するときに必要なものを手作りしたい」など、目的は人それぞれ。まずは自分が「作りたい」と感じたものを選びましょう。お子さまの入園・入学準備品を作る方は、初心者向けの本やインターネットでレシピを探せます。ソーイングオアシスにも、入園・入学準備品にぴったりなレシピが載っているので参考にしてくださいね。
2.型紙があれば用意する
作りたいものが決まったら、必要に応じて型紙を用意します。レシピによっては型紙が不要で、必要なサイズに布を切るだけでいいものもあります。初心者が型紙を自分で作るのは難易度が高いので、型紙が載っているレシピ本を選びましょう。インターネット上でも、型紙付のレシピがあるので探してみてくださいね。ソーイングオアシスに掲載しているレシピも、型紙がダウンロードできるものがあります。
3.必要なものを準備する
レシピを参考に、必要なものを準備しましょう。お子さまの入園・入学準備で使える「移動ポケット」を参考に解説しますね。「移動ポケットの材料」を参考に、それぞれのパーツを作るために必要な布の大きさを計算します。布のほかに、ベルト布・面ファスナー・ハンドクリップも必要です。長さと個数をメモして、手芸専門店で好きなものを購入しましょう。切断する際にサイズを間違える可能性も考えて、余裕をもって準備しておくと安心です。
4.各パーツを作る
レシピや型紙を見ながら、パーツを作っていきます。パーツの数が多いほど複雑になるため、初心者は少ないパーツでできるレシピがおすすめです。「移動ポケット」を例に、流れをみていきましょう。
まずは用意した布や面ファスナーなどを、サイズに合わせて切ります。「移動ポケット」は4つのパーツを作り、面ファスナーを縫い付けたり、ベルトを付けたりしていきます。どのパーツに何を付けるのかわからなくならないよう、一つずつ丁寧に作っていきましょう。
5.縫い合わせて仕上げる
最後は作ったパーツをすべて縫い合わせ、仕上げていきます。「移動ポケット」の場合、縫い合わせる前にパーツを折りたたんだり、パーツの角を丸く切ったりする作業があります。パーツを縫い合わせる際も、表に返してからなのか、中表の状態なのかを確認しておきましょう。何をするのか一通り目を通してから始めると、流れが把握できるのでスムーズに進められますよ。
また、手順を説明する動画がある場合、事前に見ておくと流れがイメージしやすくなりますよ。
ソーイング初心者におすすめの道具や布

ソーイング初心者におすすめな道具や布を紹介します。いろいろな道具や布がありますが、まずは基本的なものから始め、徐々に新しいものに挑戦していきましょう。
基本の道具やあると便利な道具
ソーイングをするうえで、基本としてそろえたい道具は以下のようなものです。- 針と糸
- ミシン(ミシン針とミシン糸)
- はさみ(布裁ちばさみ、糸きりばさみ)
- まち針
- ピンクッション
- チャコペンシル
- 定規(メジャー)
いろいろな作品を作っていくなかで不便さを感じたら、次のような道具を買い足すのがおすすめです。
- 糸通し
- ひも通し
- リッパー
- 目打ち
- 仮止めクリップ
【特集】【はじめての洋裁】初心者は何を作ればいい?洋服作りの魅力と必要な道具
【特集】ハンドメイドをもっと便利に!初心者からベテランまで揃えておきたい周辺アイテム
ソーイング初心者におすすめの布
ソーイング初心者に向いている布は「木綿(コットン)」です。厚すぎず柔らかい生地ですが、伸縮性はほとんどないため扱いやすいです。肌触りの良さや、家庭で気軽に洗濯ができる点も魅力です。木綿のなかにも、ダブルガーゼ・オックス・ブロードなどの種類があるため、作るものに合わせて選びましょう。布選びに迷ったら、手芸専門店の店員さんに相談してみてくださいね。
ハンドメイドに使う布については、下記記事でも詳しく紹介しているので参考にしてください。
ハンドメイドにぴったりな布は?種類が多くて困った時の選び方
ソーイング初心者でも作りやすい3つの簡単レシピ

最後にソーイング初心者でも作りやすい、簡単なレシピを3つ紹介します。
- ほしいサイズで作れるお弁当袋
- 通学や習い事に使える切り替えレッスンバッグ
- 買い物に便利な折りたたみエコバッグ
ほしいサイズで作れるお弁当袋
自由なサイズで作れるお弁当箱は、まず作るサイズを決めます。入園・入学準備でサイズ指定がある場合は、下記の計算式をもとに必要な布のサイズを算出してください。タテ:(タテのサイズ+マチの半分の長さ+3.5cm)×2
ヨコ:ヨコのサイズ+マチの長さ+2cm
サイズに合わせて布を切り、縫い合わせましょう。このレシピはパーツが一つだけなので、紐を通したら完成です。コップ袋などに使えるマチのない巾着袋も、簡単なレシピで作れますよ。
詳しいレシピはこちらを参照してください。
お弁当袋のレシピ
コップ袋のレシピ
通学や習い事に使える切り替えレッスンバッグ
切り替えレッスンバッグは、型紙なしで好きな布を組み合わせて作れます。用意する布は、本体・切り替え布・ポケット用布の3種類です。まずはポケットを作り、バッグ本体に縫い付けます。持ち手を縫い付け、切り替え布とつないで仕上げていきます。
切り替えが難しいと感じたら、シンプルなぺたんこバッグがおすすめです。型紙は不要ですし、ポケットも付けないレシピです。
それぞれの詳しいレシピやサイズはこちらを参照してください。
切り替えレッスンバッグのレシピ
A4ぺたんこバッグのレシピ
買い物に便利な折りたたみエコバッグ
折りたためるエコバッグは、レシピ通りに布を切ればいいため、型紙はいりません。まずは自分の好きな素材・色・柄の布を用意しましょう。サイズに合わせて布を切り、ポケットと本体を縫います。最後にそれぞれのパーツを縫い合わせて仕上げです。
スーパーのレジカゴにちょうどいいサイズで、すぐにたためるエコバッグも作れます。買い物の量が多い方にもおすすめです。
それぞれの詳しいレシピやサイズはこちらを参照してください。
折りたたみエコバッグのレシピ
すぐにたためるレジカゴバッグのレシピ
ソーイング初心者も基本がわかれば大丈夫!手作りの魅力を楽しもう

ソーイング初心者は、まずは基本を押さえると応用が利くようになります。また、シャツのボタンが取れたときに直したり、ちょっとした洋服の修繕をしたりと、対処できるシーンも増えるでしょう。
「作りたい」と感じたものを形にできる楽しさや達成感を味わうと「また作ってみたい」と意欲もわきます。最初は完璧な作品を作ろうとせず、自分が好きなものを形にする手作りの魅力を楽しんでくださいね。作れるものが増えると、どんどん楽しくなっていきますよ。
Q&A
Q.ソーイング初心者が手をつけやすいポイントはありますか?
A.まずは作りたいものを決めましょう。作りたいものに合わせて材料と道具をそろえると、無駄がありません。自分が作りたいものを作りながら技術を身につける方が、効率も良いのでおすすめです。
Q.ソーイング初心者におすすめの道具はありますか?
A.針と糸・ミシン・はさみ・まち針など、基本的な道具をそろえましょう。作品を作るなかで、不便を感じたときに便利な道具を買い足していきましょう。
ソーイングの基礎と応用では基本的な道具の使い方を紹介しています。こちらも併せてご覧下さい。