特集記事

プリーツスカートの丈詰め!手縫い・ミシン・テープで簡単にお直し

お花畑の前にいるプリーツスカートの制服を着た2人の女の子

子どもの制服や自分のプリーツスカートの丈を「もう少し短くしたい」「自分にぴったり合わせたい」とお悩みの方はいませんか。「難しいのでは?」と感じる方の多いプリーツスカートの丈詰めは、やってみると簡単にできます。

本記事では、簡単にできる丈詰め方法を3つ紹介します。さらにソーイングが苦手な方でも、失敗しないためのコツをお伝えしました。お気に入りのスカートをさらに美しく仕上げましょう。


プリーツスカートの丈詰め前に知っておくべき準備

プリーツスカートの制服を着てにっこり笑う女の子

プリーツスカートの丈詰めは、2つの準備が必要です。
  • 道具を準備する
  • 長さを測る
準備をしておくと、スムーズに作業できますよ。必要な道具について、長さの決め方について解説します。

プリーツスカートの丈詰めに必要な道具

はさみやメジャーなどのプリーツスカートの丈詰めに必要な道具

プリーツスカートの丈詰めに必要なのは、以下の道具です。
  • まち針
  • ハサミ
  • アイロン
  • 定規(メジャー)
  • チャコペン
さらに、手縫いで丈詰めする場合は、縫い針と縫い糸が必要です。同様に、ミシンならミシン針・ミシン糸。テープで丈詰めする際は、裾上げテープを用意してください。糸や裾上げテープは、プリーツスカートの色に近いものを選びましょう。

また、プリーツスカートは広げた状態で裾の長さを決めます。スカートが広げられる作業スペースを確保しておいてくださいね。

プリーツスカートの丈詰め長さの決め方

手紙を持つ膝上のプリーツスカートを着用した女子学生

プリーツスカートの丈を詰める前に、どのくらいの長さにするか決めましょう。丈を決めるには、スカート全体のデザインや素材との相性が重要です。上品に見える、おすすめの丈はミディ丈(ひざ下60cm程度)やミレモ丈(ふくらはぎは隠れるが足首は見えている長さ)です。

制服のスカートを短くする際は、はじめに校則を確認してください。極端に短くしたり、長くしたりすると、校則違反になる場合があるので注意が必要です。

着用した状態でスカートの長さを決め、仮止めします。まち針や安全ピンを使用して仮止めしましょう。どのぐらい詰めるのか決まったら、スカートを平らな場所に広げて置き、短くする部分の長さを測ります。念のため、ウエストからの長さも測っておきましょう。プリーツをしっかり広げて長さを測りながらチャコペンで印をつけます。ハサミでカットする際は、縫いしろの分を考慮してくださいね。

プリーツスカートの丈詰め方法

プリーツスカートの丈を詰める方法

プリーツスカートの丈を詰める方法は、3つあります。
  • 手縫い
  • ミシン
  • テープ
それぞれのメリットや、注意点をお伝えしましょう。

ズボンの丈を詰める場合は「ズボンを裾上げする4つの簡単なテクニックと長さを決めるポイント」の記事を参考にしてください。

手縫い

プリーツスカートの丈詰めの手順は、以下の6ステップです。工程が多いと感じる方もいるかもしれませんね。しかし、手順を踏んで進めれば難しくありません。
  • 裾をほどく
  • 長さを決めた線からプラス5㎝下にもう一本線をひく(縫いしろ分)
    ※丈を延ばす見込みがある場合は、プラス8~9cm縫いしろを取ってください
  • 縫いしろ込みの線でカット
  • ロックミシンかジグザグミシンで布端を処理
  • プリーツがズレないようにプリーツの線を合わせながら折り上げ、まち針で止める
  • まつり縫いで留める
それぞれの工程が終わるごとに、当て布をしてスチームアイロンをかけてください。

手縫いのメリットは、ミシンを持っていない方でも丈詰めできるところ。手縫いならクロバーのアイロン定規があると便利です。使い方は動画で解説しています。 ※動画をご覧いただくには、無料の会員登録が必要です。

ミシン

ミシンでプリーツスカートの丈詰めをする

ミシンでプリーツスカートの丈詰めをする場合も、手縫いと同様の工程です。ミシンで縫う前にしつけをかけておくと、プリーツがズレにくくなりますよ。

スカートの表に縫い目が出ないようにするには、まつり縫い用の「ミシン押え」を使用するのがおすすめです。「まつり縫い用の押え」は、ミシンの付属品としてセットされている場合が多いので、ご自宅のミシンを確認してくださいね。ただし、メーカーや機種によっては、使用できないものもあります。ミシンのメリットは、早くきれいに縫えるところです。

ミシンの縫い目を表に目立たせない縫い方は『表に響かないすそ上げの仕方』で画像つきで解説しています。ぜひチェックしてくださいね。

また、ミシンの押えを交換する方法は動画をご覧ください。

テープ

プリーツスカートの丈詰めに、アイロン接着テープを使う場合も手縫いと同じ進め方です。縫うよりも手軽に丈詰めができます。

一方、テープを使用する際は、いくつか注意すべき点があります。プリーツスカートは、布が折りたたまれたスカートです。そのため、テープは多めに用意してください。また、糊で接着するため、シワがよってしまう場合があります。

なるべく薄い、両面糊タイプのテープを使用するのがおすすめです。テープを貼る際にかけるアイロンも、当て布をしてくださいね。

プリーツスカートの丈詰めで失敗しないために

プリーツがきれいに出る丈詰めで失敗しない方法

プリーツスカートを丈詰めするポイントは、プリーツがきれいに出るかどうかです。ソーイングが苦手な方や初心者でも失敗しないコツを紹介します。

注意点として幅の狭いプリーツがたくさん入ったスカートは、プロに依頼するのがおすすめです。なぜなら裾で丈詰めすると、プリーツの加工がとれてしまう可能性があるからです。細い折り目のプリーツスカートは、裾ではなくウエストで丈詰めする方法が適しています。しかし、ウエストで丈詰めするのは、ソーイングに不慣れな方には難しい方法です。また、アイロンがかけられない生地(スエードやシルク)のお直しは、迷わずプロに依頼しましょう。

ソーイングが苦手な方のためのコツ

ソーイングが苦手な方は、以下のコツを意識してプリーツスカートを丈詰めしてください。

コツ 理由
元の裾上げは必ずほどく
  • 厚みがあるとプリーツがきれいにでない
裾を折り上げる際はプリーツの線をしっかり合わせる
  • プリーツがズレないようにする
縫う前にしつけをかける
  • 縫っているうちにズレてしまうのを防ぐ
仕上げのアイロンは忘れずに
  • プリーツの折り目をしっかりつける


ちょっとしたコツですが、確実に行うとプリーツの折り目がしっかりついて美しいスカートに仕上がります。ぜひ参考にしてくださいね。

きれいに仕上げるためのコツ

プリーツスカートの丈詰めをきれいに仕上げるためのコツ

プリーツスカートの丈詰めをきれいに仕上げるために重要なのが、前後のスカートを縫い合わせている脇の部分。丈を詰める分よりも少し長く脇をほどくのがポイントです。
脇をそのまま丈詰めすると、布が重なって厚くなってしまい、きれいなプリーツが出ません。丈詰めが終わったら、ほどいた脇をもう一度縫い合わせましょう。

プリーツをきれいに保つコツとして、プリーツの折山の1mm内側にミシンをかける方法があります。丈詰めのために折り上げた部分だけでOKです。このように縫っておけば、洗濯してもプリーツがとれる心配はありませんし、アイロンも楽にかけられます。
ただし、プリーツがたくさんあるスカートでは、手間と時間が必要です。また、丈を伸ばす予定があるプリーツスカートには、おすすめできません。

簡単にプリーツをきれいに保つためには、スプレーも市販されています。手芸店やインターネットショップを探してみてはいかがでしょうか。

制服もおしゃれ着も!プリーツスカートの丈詰めに挑戦してみよう

制服だけでなくおしゃれ着のプリーツスカートも簡単にできる丈詰め

プリーツスカートを簡単に丈詰めをする方法として、手縫い・ミシン・裾上げテープを紹介しました。また、制服は成長に合わせてスカート丈を調整したいものですよね。自分で丈詰めすれば、あとで長くするなどの調節も可能です。

ソーイングが苦手な方や初心者でもプリーツスカートの丈詰めは、簡単にできます。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

Q&A

Q.ソーイング初心者です。自分でプリーツスカートの丈詰めはできますか?
A.手縫いや裾上げテープを使用する方法で挑戦してはいかがでしょうか。ただし、細いプリーツがたくさん入ったスカートはプロに依頼した方がいいでしょう。

Q.プリーツスカートを自分で丈詰めするメリットはなんですか?
A.簡単に自分に合った丈にできる点です。制服のプリーツスカートは、お子さまの成長に合わせて丈を伸ばすことも可能。自由度が高いのが、自分で丈詰めする大きなメリットといえます。

記事一覧はこちら
ページの先頭へ
無料会員になるとお気に入り機能が使える!
無料会員になると検索機能が使える!
無料会員になると検索機能が使える!
ソーイングオアシス無料会員登録方法