「SDGs(持続可能な社会をつくる)」という言葉をよく耳にするようになってから数年経ちました。「具体的にどんな取り組みなの?」「家ではどのように実践しているの?」子どもさんから質問された経験がある方も多いのではないでしょうか。
SDGsの取り組みは難しそうに感じますが、気づいたことから始めていけば大丈夫。ものを簡単に捨てず活用するリメイクもSDGsの取り組みの一環です。
本記事では子どもと楽しみながらSDGsを理解して、実践できるようなリメイクのアイデアを紹介します。
目次
SDGsとは?子どもと一緒に楽しく取り組もう!

SDGsとは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」です。2030年までに達成するべき17個の目標を定めています。
SDGsでは「誰ひとり取り残さない」という考え方を基本として、世界中の人が安全で安心な人間らしい暮らしができるように目指しています。とても規模が大きい目標設定ですから、私たちには何ができるのだろうと考えてしまいますよね。無理せず、できる範囲で取り組めば大丈夫ですよ。意識して一人一人が取り組めば目標達成に向けて少しずつ前進しているといえます。
子どもとSDGsに取り組むなら、親子で話し合ったり、アイデアを出し合ったりして楽しみながら実践してみるのはいかがでしょうか。
SDGs!子どもと一緒にリメイクで貢献しよう

SDGsの取り組みの一つとして、おすすめしたいのがリメイクです。着なくなってしまった服などに再び命を吹き込み、再利用するリメイクはSDGsの12番目の目標「つくる責任つかう責任」や、13番目の「気候変動に具体的な対策を」に貢献できます。
リメイクは制作中も、使うときも親子で楽しみながらSDGsの取り組みに貢献できるアクションです。リメイクと聞くと「難しそう」「ソーイングは不得意で……」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、簡単にできてソーイング初心者さんでも手軽に始められるリメイクがありますよ。
リメイクはSDGsへの貢献ばかりではなく、ゴミの削減やエネルギーや資源の節約にもつながります。また、リメイクをとおして、ものを大切に使う気持ちを子どもに伝えられたら素敵ですね。
リメイクとは
ここからは、リメイクとは実際に何をするかをお伝えします。「リメイク」には作り直す、もう一度作るという意味があります。「着なくなった洋服を作り直す」のは、難しそうに感じるかもしれませんね。しかし、リメイクは難しいものではありません。例えば、着なくなってしまった子ども服を切り抜いてアップリケやブローチを作るのもリメイクです。シンプルなスカートにレースやフリルをつけたり、着ない服を活用して雑貨やバックを作ったり、古いタオルを雑巾にしたりするのもリメイクといえます。
「もう着れなくなってしまったから」「もう使わないから」と服や布を処分してしまう前に、一つ手を加えて生まれ変わらせてみませんか。
こちらの動画では、1枚のタオルから雑巾を2枚作る方法を紹介しています。
※動画をご視聴いただくには、無料会員登録が必要です。
子どもと楽しめる簡単リメイクのコツ

簡単リメイクのコツは「できるだけ素材の形を活かす」です。元の形を活かしてどのように再生できるか、子どもと一緒に考えてみるのは楽しそうですよね。親子でSDGsを実践する目的を忘れずに、リメイクを楽しみましょう。最初は思ったような作品ができなかったとしても、制作過程やコミュニケーションを大切にしてください。
子どもに針やハサミを持たせるのが心配な場合は、布を貼りあわせたり、印をつけたりする作業から参加してもらうのはいかがでしょうか。子どもが興味をもって手伝ってくれるように、できそうな仕事を任せてみるのがよいでしょう。
親子のコミュニケーションを育むものづくりについては、こちらの記事をご覧ください。
SDGsを子どもと実践!リメイクで作るおすすめ4選

ここからは、リメイク初心者さんにも作りやすい作品を4つ紹介します。
- クッションカバー・枕カバー
- エコバッグ・きんちゃく
- 子ども用ワンピース
- パッチワーク
クッションカバー・枕カバー

クッションカバーや枕カバーは、直線だけでできているので仕立てやすくリメイク初心者さんにおすすめです。
Tシャツやスウェットの袖や襟をカットして四角い部分を活かすと簡単ですよ。Tシャツやスウェットは肌触りのよい素材を使用しているので、クッションカバーや枕カバーに向いています。
シャツのボタンをクッションカバーのアクセントにしても素敵。大きさが足りないときは、別の布を足すのもいいですね、布の組み合わせを考える楽しさも味わえます。
バスタオルを枕カバーにリメイクする方法は、こちらの記事で解説しています。
エコバッグ・巾着袋
エコバッグや巾着袋は、大きさ違いで何枚あっても重宝しますよね。リメイクで、エコバッグや巾着袋を作るのはいかがでしょうか。どちらも直線でできているので、ハンカチや手ぬぐいなどの素材を活かせば初心者さんも気軽にチャレンジできます。お気に入りだったハンカチや手拭いが、形を変えてまだまだ楽しめるのも素敵ですね。
簡単でシンプルな巾着袋(コップ袋)の作り方は、こちらです。
子ども用ワンピース
大人用のシャツやワンピースをリメイクして子ども用ワンピースにするのはいかがでしょうか。もちろん、大人用ですから子どもが着るには大きいですよね。少し手を加えるとサイズダウンできますよ。例えば、長過ぎる裾や袖をカット。襟ぐりや袖口にゴムを通したり、ウエストにダーツを入れたりするのはいかがでしょうか。布が余ってしまっている部分はホックをつけて調節する方法もあります。お気に入りだったシャツやワンピースをどのようにしてサイズダウンするか、デザインするのは楽しい工程ですね。
パッチワーク
リメイクをすると、ハギレがたくさん出ますよね。ハギレだけでも、コサージュやシュシュ、ヘアゴムなどの小物作品が作れますよ。またハギレを取っておいて、ある程度たまったらパッチワークでつなぎ合わせ、さまざまな作品作りに利用できます。パッチワークと聞くと複雑なパターンでタペストリーやベッドカバーなどを制作すると思っている方も多いでしょう。しかし、パッチワークとは布をはぎ合わせて、一枚の布にすることを意味します。ミシンでも手縫いでもできますから、難しく考えずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。思い出の詰まった布を集めて、再利用すれば作品を使うのも楽しくなりますね。
ハギレを活用した小物づくりは、こちらの記事で紹介しています。
SDGsを子どもと実践!リメイクでお気に入りを再活用しよう

具体的なSDGsの取り組みとして、リメイクにチャレンジするのはいかがでしょうか。リメイクと聞くと「難しそう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ソーイング初心者さんでも、子どもと一緒に取り組めるリメイクがあります。
大好きだった服やタオル、ハンカチや手ぬぐいを捨ててしまう前に見直してみませんか。リメイクはSDGsに貢献できるだけではなく、デザインを考えたり、布の組み合わせをあれこれ迷ったり、制作工程も楽しめる素敵な取り組みです。ぜひ、楽しんで挑戦してみてくださいね。
Q&A
Q.親子でSDGsに貢献するにはどのような方法がありますか?
A.リメイクがおすすめです。服やタオルを捨ててしまう前に、少し手を加えて再活用してみましょう。
Q.簡単にできるリメイクを教えてください
A.素材の形をなるべく変えないのがコツです。クッションカバーや枕カバー、エコバッグや巾着袋は仕立てやすいので特におすすめです。