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羊毛フェルトの作り方をマスターして可愛い小物を作ろう!コツも紹介

羊毛フェルトは立体的に作れるので、立たせて飾れるのも魅力

羊毛フェルトの作り方はシンプルで、材料も揃えやすいため始めやすいと人気があります。縫い針や糸を使わず、可愛い小物が作れますよ。

今回の記事では、羊毛フェルトを作るために必要な材料や道具、基本の作り方を紹介します。ふわふわと愛らしい羊毛フェルトの小物を作ってみたい方にとって、参考になる内容です。作ってみたいと感じたら、ぜひ実際に手芸専門店で羊毛を選んでみてくださいね。

羊毛フェルトの基礎知識

羊毛フェルトは固める前はふわふわもこもこの綿みたいです

初めて羊毛フェルトで小物を作る際、知っておきたい基礎知識を紹介します。
  • 2種類の羊毛フェルトの違い
  • 必要な材料・道具
  • 作れる小物・アクセサリーなど
それぞれ詳しく解説します。

2種類の羊毛フェルトの違い

羊毛を使って作る羊毛フェルトには「ニードルフェルト」「ウェットフェルト」の2種類があります。どちらも羊毛の繊維を絡めてフェルト化させますが、方法や向いている作品が異なります。作ってみたい作品に応じて、どちらの方法にするか決めるとよいでしょう。

ニードルフェルトは「ニードル」と呼ばれる特殊な針を使ってフェルト化させます。マスコットや動物など、繊細な表現をする際に用いられる方法です。

ウェットフェルトは羊毛にお湯をかけて擦り、摩擦や圧力を利用してフェルト化します。「シート羊毛」「水フェルト」と呼ばれるケースもあります。スリッパや帽子など、しっかりした生地で小物を作りたい時はウェットフェルトが向いているでしょう。

いろいろな色の羊毛を試してみたい方には、ハマナカのフェルト羊毛「ウールキャンディ」もおすすめです。1色約10gずつのセットがあり、小物作りに便利ですよ。ウールキャンディは、柔らかい素材で初心者にも扱いやすいでしょう。

また、ハマナカではニードルフェルト用のアクリル繊維でできた「アクレーヌ」という商品もあります。こちらは、羊毛に比べまとまりやすく初心者向けの素材です。ただし、ウェットフェルトには活用できませんのでご注意ください。

必要な材料・道具

ニードルフェルト、ウェットフェルトのどちらを作るかで、必要な材料や道具が異なります。

フェルトの種類 材料・道具
ニードルフェルト
  • 羊毛(もしくは、初心者さんの場合「アクレーヌ」がオススメです)
  • ニードル
  • フェルティングマット
ウェットフェルト
  • 羊毛
  • お湯
  • 液体石けん
  • 鍋もしくは洗面器


なお、ニードルは太さによって使うタイミングが変わります。最初に使う「まとめ用針」、ある程度固まったら最後の仕上げに使う「極細針」、筋やくぼみを作るのに使う「太針」などです。

メーカーによってさまざまな種類があるため、まずは大手メーカーの一般的なものから使い始めるとよいでしょう。手芸専門店などで購入できますよ。

羊毛フェルトは平面的な小物だけでなく、立体のモチーフも作れます。ブローチやオーナメント、キーホルダーにもアレンジできます。フェルトボールを応用して、がま口のポーチなども作れるんですよ。平面的な羊毛フェルトを作り、ガーランドやコースター、鍋敷きといったインテリア雑貨にするのも素敵ですね。

アイデア次第でいろいろな小物を作れるのも、羊毛フェルトの魅力の1つです。ペットそっくりのマスコットを作る方もいますよ。

羊毛フェルトの作り方|基本の流れ

ニードルフェルトのニードルとは英語で針を意味します

ニードルフェルト、ウェットフェルトの基本的な作り方を紹介します。どちらも基本的な作り方をマスターすると、いろいろなアレンジができるようになりますよ。

①ニードルフェルト

ニードルフェルトは、丸めた羊毛にニードルを刺して固めていきます。基本的なニードルボールの作り方を紹介します。

まず、好きな色の羊毛を用意しましょう。羊毛をくるくると丸めたらフェルティングマットの上に置き、ニードルでちくちくと刺していきます。同じ場所だけでなく、羊毛を回して全体をまんべんなく刺し進めましょう。指で押しても、簡単に形が変わらない固さになれば完成です。

フェルトボール以外のモチーフを作る際も、基本の動きは変わりません。急いで固めようとせず、ケガをしないよう慎重に刺し進めてくださいね。何個か作るとコツがつかめてきますよ。

②ウェットフェルト

ウェットフェルトは、羊毛を石けん水で濡らしたあと擦って固めていきます。基本的な羊毛フェルトボールの作り方を紹介します。

まずは好きな色の羊毛を丸め、液体石けんを溶いたお湯に入れて塗らしましょう。濡れた羊毛を手のひらで丸め、十分な固さになったら水ですすぎます。タオルで水分をとったら、1日ほど乾かして完成です。

シート状のウェットフェルトを作る方法も紹介します。まず、羊毛をちぎって平らに伸ばします。その上から石けん水をかけ、形を整えましょう。全体の厚みが均一になるよう調整してから、擦ったり揉んだりしてフェルト化していきます。端までまんべんなく擦り、しっかり固まったら完成です。

押えておきたい!羊毛フェルトのポイント

羊毛フェルトで立体的にハートの形を作ってみた

初めて羊毛フェルトに挑戦する方は、次のポイントを覚えておきましょう。
  • きれいな表面にするコツ
  • 注意点
あらかじめ知っておけば失敗を避けられますよ。

きれいな表面にするコツ

ニードルを刺していくと形が歪になったり、表面が乱れたりしてしまいます。同じ所ばかり刺すとそこだけ凹んでしまうため、きれいな表面にするにはまんべんなく刺すのがポイントです。

多少表面が歪になっても、手のひらで転がして整えながら刺せば大丈夫です。手のひらで転がすと、針目も目立たなくなるので試してみてくださいね。

また、羊毛がまとまった状態から刺し始めると、中心部分をしっかり刺し固められるため形を整えやすくなります。ニードルで刺し始める前に、手である程度まとめておきましょう。

ウェットフェルトの場合は、擦る際の力加減によって表面の仕上がりが変わります。力は込めすぎず、擦る回数を増やすと全体がつるりとした仕上がりになりますよ。

注意点

ニードルは、刺すときと抜くときの角度を同じにしましょう。刺すときと抜くときの角度が変わると、ニードルが折れる原因になるからです。

また、ニードルを刺す際は指まで刺さないよう向きにも気をつけましょう。指サックを付けるのも効果的です。

初めてでも安心!羊毛フェルトの手作りキット

羊毛フェルト初めての方にはキットからスタートするのが簡単です

初めて羊毛フェルトに挑戦する方には、キットもおすすめです。材料や道具、作り方がセットになっているため、自分で一から買い揃える必要がありません。また、次の作品作りの参考にもなるでしょう。

キットによってセットになっている内容が異なるため、購入前に確認してくださいね。手芸専門店などで購入できるため、パッケージの写真を参考に作ってみたいものを選ぶとよいでしょう。

キャラクターのキットも売っているようですので、ファンの方にはもってこいですね。

羊毛フェルトで作った可愛い小物をプレゼントしよう

羊毛フェルトの作品は軽いのでキーホルダーにアレンジするのもオススメです

羊毛フェルトは少ない材料と限られたスペースで、可愛らしい小物が作れます。キーホルダーやアクセサリー、インテリア雑貨など幅広い作品作りができるため、いろいろなものに挑戦してみましょう。

可愛い小物はプレゼントにしても喜ばれますよ。相手の好きな動物やマスコットを作って、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。

羊毛や道具の選び方に迷ったら、手芸専門店で店員さんに相談してみましょう。作りたいものに合わせて、具体的なアドバイスをもらえます。

Q&A

Q.羊毛フェルトにはどのような種類がありますか?
A.羊毛フェルトには「ニードルフェルト」「ウェットフェルト」があります。それぞれ、羊毛をフェルト化する方法が異なります。

Q.羊毛フェルトではどのような物が作れますか?
A.立体的なモチーフを作り、アクセサリーやキーホルダーなどにアレンジできます。また、平面的な羊毛フェルトをコースターやガーランドにするのも可愛いですよ。
ハマナカのホームページ『あむゆーず』では無料のフェルト羊毛のレシピも公開されておりますので、参考になります。

Q.「ニードルフェルト」、「羊毛フェルト」、「フェルト羊毛」の違いは何ですか?
A.一般的に羊毛(英語でウール)を、専用の特殊な針(英語でニードル)を使って、何度も刺していくことで、形作る手芸のことを「ニードルフェルト」や「羊毛フェルト」と呼ばれています。柔らかな材料であたたかな雰囲気の作品作りが楽しめるハンドメイドです。
材料の羊毛のこともジャンル名と同じ、「羊毛フェルト」という名称で売られていることもあります。
なお、この記事内では手芸のジャンルの一般名として「羊毛フェルト」について記載しておりますが、今回ご紹介しましたハマナカというメーカーでは「フェルト羊毛」という表現を用いておりますので、内容に応じ両方の表記を使用しております。

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