連休などでゆっくりとお子さまと過ごせる機会ができたら、昔懐かしいおもちゃで遊んでみませんか。昔のおもちゃは、家族そろって手軽に遊べるものや、海外で人気があるものなどさまざまです。シンプルながら、大人も夢中になってしまう奥深い面白さが味わえます。
今回の記事では、昔のおもちゃや簡単な作り方をご紹介します。遊び方がよく分からない時は、おじいちゃんやおばあちゃんに教えてもらうと、一緒に過ごすきっかけ作りにもなりますよ。
目次
昔から親しまれているおもちゃ5選
昔から現代にいたるまで、親しまれているおもちゃはいくつもあります。今回はそのなかから5つピックアップしました。
- こま
- あやとり
- けん玉
- お手玉
- かるた
こま
こまには、円錐形をしたもの、丸みを帯びたもの、平たい形のものと、さまざまな形のものがあります。遊び方もさまざまで、こまの胴体に紐を巻き付けて回転させたり、指で回したりして遊びます。こまは日本最古のおもちゃともいわれていて、歴史をたどると、6世紀ころには存在していたとされています。
あやとり
あやとりは、1本の紐さえあればできる手軽な遊びです。一人で遊ぶのはもちろん、家族や友だちと一緒に楽しむ「二人あやとり」といった遊び方もあります。「二人あやとり」は、順番にひもを取り合って遊ぶ方法なので、3人以上でも遊べます。ご家族で順番に取り合ってもいいですね。2人以上で遊ぶ場合、ひもは長めにすると取りやすいです。ナイロン製やゴム製のひもにすると絡みにくく、扱いやすいので初心者でも遊びやすいでしょう。
実のところ、あやとりの歴史は詳しく分かっていません。一説には、平安時代には存在していたといわれています。海外でも、古くからあやとりについての歴史があるそうです。
けん玉
けん玉は3つの皿、1つの剣先、本体とつながった玉が1セットになっていて、玉を皿に載せたり、剣先に挿したりして遊びます。実はけん玉は、世界的に古い歴史をもつおもちゃ。16世紀のフランスでも、けん玉で遊んでいた記録があるそうです。
スポーツとして楽しむ人も多く、日本でも全国大会が開催されています。大人から子どもまで楽しめるので、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にチャレンジしてみるのもいいですね。同じ遊びに取り組むと、コミュニケーションのきっかけにもなります。
お手玉
お手玉は、小豆や数珠玉などが入った小さな袋を投げたり、受け取ったりを繰り返して遊びます。裁縫や行儀作法も一緒に学べるとして、昔から好まれていました。諸説ありますが、日本では奈良時代から遊ばれていたといわれます。
投げて遊ぶだけでなく、お手玉の柄を置物にして楽しむ方法もあります。
かるた
かるたは、絵札と読み札に分かれた2種類のカードを使う遊びです。百人一首もかるたの一種に数えられます。16世紀半ばに、ポルトガルから日本に伝わったのがはじまりといわれています。昔ながらの「いろはかるた」だけでなく、子どもに人気のキャラクターをあしらったものやことわざを題材にしたものなど、種類豊富です。大人数でも楽しめるので、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に遊んでもいいですね。
【親子で手作り】オリジナルのおもちゃができる!
昔のおもちゃは、身近な材料だけで手作りできるものもあります。市販のおもちゃを買えば手軽ですが、手作りすれば世界に一つだけのオリジナルのおもちゃになります。
親子で手作りに挑戦すれば、ふれあいの時間にもなりますね。手作りおもちゃなら、お子さまの成長や好みに合わせてアレンジも可能です。材料を選ぶところから、一緒に楽しんでみましょう。
昔のおもちゃを手作りする利点
市販品を買わずあえておもちゃを手作りすると、お子さまの成長にとっていくつか利点があります。おもちゃを作る過程では、セロハンテープを自分で切ったり、針と糸を使って布を縫い合わせたりと、手先を使う動きが多くなります。普段の生活のなかでは行わない動きが多く、お子さまの指先の器用さを鍛える絶好の機会です。
また、自分の手でおもちゃを作ると、仕組みや構造も理解でき、創造性や空間認知能力を養う機会にもなります。
自分で苦労して作ったおもちゃには、市販品にはない愛着がわくでしょう。材料を選んだり、実際に遊んだりした時間も含めて、お子さまにとって一生の思い出にもなります。
簡単レシピ【けん玉】
まずは、簡単に作れるけん玉のレシピを紹介します。けん玉は日本の遊びとして海外からも注目されている遊びです。けん玉で遊ぶと集中力が鍛えられ、全身運動にもなります。室内遊びでも足腰を使うので、運動不足解消も期待できますよ。
<材料>
- 紙コップ
- ビニールテープ
- 紐
- 新聞紙
- 新聞紙を丸めて、紙コップに入るサイズの玉を作る。
- 玉と紐を付け、紐の先を紙コップの底に貼り付ける。
簡単レシピ【お手玉】
続いて、簡単に作れるお手玉のレシピです。お手玉は、投げ上げて落ちてきた玉を受け取る動きの流れのなかで、集中力や空間認知能力を鍛えられるとされています。そのため、認知症予防の効果も期待されています。
端切れがあれば作れるため、お子さまの着られなくなった思い出の服などでリメイクもでき、手作りに挑戦しやすいおもちゃです。小豆や米、大豆など身近なものを中に入れてもいいですが、長期間使用する場合はビーズや手芸用ペレットが安心です。(豆類は長期間保存する場合、虫が出てくることがあるため)
<材料>
- 端切れ(ハギレ)
- 小豆や米、大豆、ビーズ、手芸用ペレットなど
- 長方形の端切れを用意し、短い辺同士を合わせて縫い合わせる。
- 筒状になったら、片方の口を縫い閉じる
- 表に返し、小豆や米などを中に入れる。
- 開いている口を縫ってすぼめる。
▼ミシンで作る際は、こちらを参考にしてください。
【写真解説付き!】ミシン初心者におすすめのリメイクレシピ≪ハギレ→お手玉≫
昔のおもちゃでふれあいの時間を
今回ご紹介したレシピのほかにも、おもちゃを手作りする方法はいくつもあります。お子さまと一緒に、いろいろなおもちゃ作りに挑戦してみましょう。
昔のおもちゃを手作りしたら、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に遊ぶのもおすすめです。敬老の日に昔のおもちゃの遊び方を教えてもらい、ふれあいの機会にしてはいかがでしょうか。
お手玉は認知症予防にも効果があるといわれているため、お子さまが手作りしたお手玉を、敬老の日のプレゼントにしてもいいですね。可愛いお孫さんが作ってくれた世界に一つだけのおもちゃだと知れば、きっと喜んでくれるでしょう。
Q&A
Q.昔のおもちゃにはどのようなものがありますか?
A.現代まで親しまれている昔のおもちゃには、こま・あやとり・けん玉・お手玉・かるたなどがあります。
Q.昔のおもちゃを手作りすると、どんな利点がありますか?
A.おもちゃを手作りすると、普段の生活では行わない動きをたくさん行います。そのため、指先の器用さを鍛えるよい機会になります。