畳縁(たたみべり、もしくはたたみへり)、ご存じですか?
最近では、畳の部屋が無い家庭も多く、レトロなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな畳のへりが、今、ハンドメイド素材としても再注目されています!
今回は、マスキングテープのようにカラフルでオシャレな畳縁(たたみべり)を使ったハンドメイドの魅力を、ご紹介します。
畳縁(たたみべり)とは?

畳縁(たたみべり またはたたみへり)とは、畳のへり(長手方向)に付けられている専用の生地で、畳表の角の摩擦を防ぐ目的や、畳を敷き合わせる際にできやすい畳の間にできる隙間をしめる役割があります。
畳の縁(へり)を踏んではいけないと子供の頃に教わった人もいらっしゃると思います。
畳縁には諸説ありますが、敷居として家の結界、上下関係を分ける境目を意味していたり、模様にも深い意味があり江戸時代では、家紋をあしらった紋縁(もんべり)として、権威を表す象徴としても大事にされていました。
こうした日本の歴史を感じる「畳縁」は奥深く、海外の方へのお土産としても喜ばれます。
マステみたい?!色も柄も多彩に進化
歴史ある畳縁も時代と共に進化し、今では、部屋の壁紙やインテリアに馴染みやすい色、アクセントになるデザイン、さらには、柄や素材もバリエーションが豊富に出てきています。

並べてみるとまるで、ハンドメイド界のマスキングテープ?!
もちろん和柄も素敵ですが、最近では、マスキングテープのようにカラフルでオシャレな色柄も豊富。
人気のハンドメイド作家さんとコラボしたデザインなど、思わずコレクションしたくなるほどのモダンなデザインと、使い勝手の良さで大注目されています。
素材も、手触りを重視する方には綿や麻の畳縁。耐久性を重視しする方には、化学繊維(ポリエステル、ポリプロピレンなど)素材の質感のバリエーションも、ハンドメイドの素材として注目を集めている理由の一つです。
作ってみると新感覚!初心者にもオススメな魅力
長い歴史に裏打ちされた素材そのものの耐久性や美しさはもちろん、端処理が不要でアイロンなしで折り目をつけられる手軽さも相まって今では教材として、小学校の授業で取り入れられているというのも、納得。ハンドメイド初心者の方にとっても、扱いやすい素材です。

畳縁をハンドメイド作品作りに利用される方からは、こんな声も。
- 軽くて丈夫
- 折り目がつけやすく、折り紙のような感覚で使える
- ロール状で幅が約8㎝と決まっているので、まっすぐ裁断するのが苦手な私には便利
- 端(みみ部分)はほつれない
小学生の教育現場でも取り入れられている新素材
元々、畳のへりとして制作される過程で、どうしても半端な長さの余りがでてしまっていたのを別の形で活用できないか?という環境面での配慮がきっかけで、手芸用品へと活躍の場を広げた畳へり。アイロンを使わなくても折り目がつけられる点で、子供への安全性に加え、手軽に作品づくりができる点、畳縁という伝統文化に触れる点、
さらに、素材自体が時代の変化に合わせて、デザインだけでなく、UV対策や化学繊維素材を取り入れるなど、畳縁の多様性と可能性を広げていることを学び、こうした素材を有意義に”利活用”することを考える活動そのものが、まさに、SDGs「持続可能な物づくり」と言えるのではないでしょうか。
畳縁を使ったハンドメイドの基礎
畳縁の扱い方、作品作りをする際の注意点を、畳縁のメーカー高田織物株式会社さまに情報提供頂きました。
ミシンで縫う場合は、ミシン糸:60番手、針:11号をご利用ください。
詳しくは、下記リンクよりメーカーサイトもご確認ください。

情報提供:FLAT 髙田織物株式会社
畳縁を使った作品を作ってみよう!
下記画像をクリックすると、畳縁を使った作品の作り方動画をご覧いただけます。
畳縁小銭入れ
作り方動画 制作:FLAT(髙田織物株式会社)×うさんこさん

畳縁ポーチ
作り方動画 制作:FLAT(髙田織物株式会社)×うさんこさん

他にも様々な作品の作り方は、下記のアイディア集でも紹介されています。
ぜひ、参考にしてみてください!

「畳へりでなに作る? かわいい&楽しすぎる”畳へり”のハンドメイドアイディア集」
出版社:ブティック社
ちなみに、オススメの活用はバッグの持ち手!
手芸材料としてカバンの持ち手は売っていますがなかなか種類も限られる上、長さをアレンジするのは難しいもの。
畳へりであれば、好きな長さに調整しやすい上に、豊富なデザインで、もはや持ち手が主役の作品に仕上がります。
FLAT<Kojima-beri> 髙田織物株式会社
今回、「畳縁」という素材について、取材させていただきましたのは、1000種類もの豊富な種類やオリジナルデザインなど、畳縁の新しい可能性を発信されている「畳べりファクトリーショップFLAT」を運営するメーカー髙田織物株式会社さま。
「畳の端からモノづくりの中心へ」というメッセージと共に、日本古来の伝統技術を畳の縁が畳空間を彩るだけでなく、現代のおしゃれアイテムに取り入れやすいよう、身に着けるモノへの新しい可能性を広げる。時代に即した”畳”のある日常へのチャレンジをし続ける企業様です。
FLAT<Kojima-beri(児島縁)>

雑誌COTTON FRIEND×髙田織物株式会社『畳へりハンドメイドコンテスト』開催中!

『コットンフレンド夏号vol.87』 出版社:ブティック社
現在、ブティック社さん出版のハンドメイド雑誌『コットンフレンド夏号vol.87』にて、FLAT(髙田織物株式会社)の畳へりを使った作品コンテストを実施中!
『コットンフレンド夏号vol.87』の付録としてFLATの畳へりが4種類も付いてくるので、こちらを活用すればすぐに挑戦できますよ!
ご応募には、
- バッグやポーチ、インテリア小物などジャンルは問いません。
- FLATのオンラインショップ、実店舗、コットンフレンドのオンライン通販サイト”CFマルシェ”などで購入した畳縁と作品の一部に必ずご使用ください。
- オリジナルデザインの作品でない場合は、出典元を必ず明記してください。
(例:「コットンフレンド夏号vol87 畳へりツールバッグ参照」など) - 募集期間は2023年12月31日まで。

入賞者へはスペシャルなプレゼントが贈られるとのことですので、ぜひ作ってご応募してみてはいかがでしょうか。
▼畳へりのオンラインショップ”FLAT”(QRコードをクリックするとリンク先に遷移します)
▼コットンフレンドのオンライン通販サイト”CFマルシェ”(QRコードをクリックするとリンク先に遷移します)