2分でわかる!ハンドメイド、ソーイングの基礎、お役立ち情報
一定間隔で細かいタック(ひだ)を寄せて作る「ラッフル」は、ロゼットなどの小物やお洋服のふち飾りにぴったりの技法です。
しかし長い距離を一定の間隔で縫うのは大変ですよね。
そのような時は、便利な押え「ラフラーフット」を活用すると、簡単にキレイに仕上げることができます。
今回は便利な押え「ラフラーフット」の仕組みや使い方をご紹介します。
※こちらの動画では、brother製のSOLEIL600を使用しております。ご利用メーカーによって機能やオプション品名が異なる場合がございますので、各製品のHPまたは、取扱説明書をご確認ください。
ラフラーフットの仕組み
「ラフラーフット」の手前についた「布送りプレート」がミシンの針の動きと連動し、生地にタックを作る仕組みです
手前の上部についた「切替レバー」でタックの間隔を調節できます
切替レバーの下についた「タック幅調節ネジ」でタックの深さを調節できます
使い方
0:32 押えを取り付けます
Point:この時、押えの作動レバーをミシンの針抱きにかけます
きちんと針抱きにかかっていないと針の動きに連動しません
レバーを正しくかけた状態で押えのピンを押えホルダーに取り付けます
0:45 針位置は必ず中基線に設定します
【注意】左基線などに設定した場合、針が押えの穴の位置から外れ、押えに当たって破損する恐れがあります
0:47 押えを下げてプーリーを手前にゆっくり回し、針の下りる位置を確かめましょう
この時、針が押えに当たりそうな場合は後方についているネジを緩め、針の当たらない位置に調節します
1:00 生地をセットします
Point:生地の上に厚紙を重ねると、布送りプレートの歯などで生地を傷める恐れがなく、セットもしやすくなります
針の位置より奥まで生地を入れ込み、厚紙は奥に引いて取り除きます
1:06 切替レバーを動かし、タックの間隔を調節します
Point:「切替レバー」に表記された数字は、「○針ごとにタックができる」ことを意味します
[~タックの間隔による違い〜]
数字が大きくなるほどタック同士の間隔が長く、小さくなるほど短くなります
タックの間隔は「切替レバー」の調節だけでなく、ぬい目の長さの設定によっても変わります
こちらはタックの間隔は変えずに、ぬい目の長さのみを変えた例です
1:26 タックの深さを調節します
「タック幅調節ネジ」を回し、タックの深さ(生地を押し込む分量)を調節します
ネジを時計回りに回す(奥に向かう)ほど、タックの深さは深く、ネジを反時計回りに回す(手前に来る)ほど、タックの深さは浅くなります
1:32 スピードは必ず中速以下に設定して縫います
【注意】高速にするとねじがゆるみ、針が抜ける恐れがあります
設定ができたら、まずは試しぬいをしましょう
1:42 ぬい終わりは生地を奥に引いて外します
タックの幅や深さなどがイメージ通りの仕上がりになっているかどうか確かめ、実際の生地で縫ってみましょう
よくある質問
Q. 生地はどれくらい用意したら良いの?
A. 出来上がりの2倍ほど用意し、試しぬいで必要分量を確かめます
縫う素材や設定の違いで様々な仕上がりになります
ぜひいろいろな素材で試してみましょう!